無呼吸のCPAP治療をしても眠気があるとき

監修ドクター

院長　阪野 勝久 (医学博士）

日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本睡眠学会認定医

日本循環器学会認定循環器専門医、日本抗加齢医学会専門医

米国内科学会フェロー（FACP）、 米国胸部疾患学会フェロー（FCCP）

睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療の効果として、データ上は無呼吸の回数が減少しているのに、日中まだ眠い症状で困っているという相談を外来で受けることがあります。シーパップを正しく使用していても眠気、集中力が改善されない場合は、治療コンプライアンスの評価、他の病気や服用している薬の影響などを精査します。その後、ナルコレプシーの診断にも使われるMSLTを施行し客観的な眠気の程度を測定します。病状を確認し保険適応があれば、モディオダールなどの眠気を覚ます治療薬を投薬することがあります。