眠れない症状に対する新しい不眠症の治療薬
不眠症外来で処方される新型の睡眠導入剤
オレキシンレセプターを阻害することで眠気を生じさせ寝つきを良くする薬とは
監修:阪野クリニック岐阜いびき睡眠障害の治療外来 阪野勝久
眠れない症状、寝つきが悪い、途中で目が覚める問題でお困りの方で睡眠薬による
治療を受けている方々の相談を受けることが多くなっています。
不眠対策の薬として、バルビツール酸系睡眠薬、ベンゾジアゼピン系、
そして、非ベンゾジアゼピン系薬剤が使用されていきました。
2010年にはメラトニン受容体アゴニストと呼ばれる新機序の薬が発売されました。
2014年11月26日、新薬スボレキサント(Suvorexant)が新発売され、
不眠症治療薬の選択肢として病院外来で利用することが可能になりました。
日中、起きている状態ではオレキシンという神経伝達物質が脳内ではたらいており、
覚醒の維持が可能になっています。
今回の薬は、オレキシン受容体をブロックして、覚醒の状態から眠る状態に
移行することで、入眠を助けます。副作用としては、傾眠や疲労感、頭痛、
朝方の眠気や集中力低下が報告されています。
病院外来では、不眠症の治療として、スボレキサント(薬品名:ベルソムラ)20mgを
就寝前に服用する形式で処方されます(高齢者の場合は15mgの用量です)。
各種メディア取材、病院の教育講演、睡眠障害の記事監修など。
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