いびき、眠気、不眠、激しい寝言と寝相 睡眠障害で悩んでいませんか?

岐阜県で睡眠障害の病院外来を行っているDr阪野勝久(愛知県名古屋市生まれ)が、パラソムニアについて概説していきます。

パラソムニア(parasomnia)

パラソムニア(parasomnia) イメージ

眠っているときに起き上がり歩く、叫ぶ、夢の内容に反応して体を動かす、無意識のうちに食べてしまうなど、好ましくない身体の動きがあるものを睡眠時随伴症parasomniaと呼びます。

高齢者に多い睡眠障害:レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)

高齢者に多い睡眠障害:レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)

ヒトの眠りはレム睡眠とノンレム睡眠に分けられます。前者は比較的浅い眠りで、全体の中で占める割合は10〜20%程度ですが、夢を見る特徴があります。通常、レム睡眠の間は、体の力が抜けている状態です。

何らかの原因で夢の内容に反応して体が動く、激しい寝言、寝相が生じる場合があります。具体的には、レム睡眠行動障害では、蹴る、殴るなどの暴力行動が観察され、自傷やベッドパートナーの怪我が問題となります。

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睡眠時随伴症の種類

睡眠時随伴症の種類イメージ

パラソムニアには多くの種類がありますが、夢を見るときに生じているレム睡眠と深い睡眠のノンレム睡眠に生じるものがあります。夢遊病、寝言、いびき、悪夢は、パラソムニアの一種です。

睡眠時遊行症:夢遊病

睡眠時遊行症:夢遊病

ノンレム睡眠に生じるパラソムニアで、夢遊病と呼ばれています。 上記にあるRBDと異なり、学童期に多い眠りの病気です。子どもの10〜15%くらいの発症頻度ですが、多くは成長と共に自然に消失します。

深いノンレム睡眠が出現しやすい睡眠の前半3分の1に生じます。叫び声や悲鳴、恐怖体験に伴う行動、下記にある夜驚症を合併することがあります。てんかんの除外を行い、自傷の危険があると薬物治療を考慮します。

夜驚症

夜驚症

子どもに多い症状で、 睡眠時遊行症と類似する特徴として、ノンレム睡眠中に生じるパラソムニアです。恐怖体験のように、大声で泣いたり、叫んだりする症状が主体です。夢遊病と同様、年齢が上がる自然治癒します。

小児科病院で癲癇の除外を行うことが大切です。病状が重い場合は薬物治療を検討します。

うなり声:カタスレニア

うなり声:カタスレニア

眠っているときに、イビキではなく「うなる」という症状でお困りのことがあります。特に寮生活など集団生活のときに問題になるようです。原因は不明なことが多く、未解決の問題です。睡眠呼吸障害がある場合は、CPAP治療やマウスピース治療が対策となるようです。

睡眠関連摂食障害

睡眠関連摂食障害

睡眠関連食行動障害(sleep-related eating disorder:SRED)は、夜間の睡眠中、または半覚醒の状態で、食べたり飲んだりする症状が特徴である病気です。夜、多量に飲食するので、朝方の食欲不振、逆流性食道炎の症状、腹部不快感が生じます。睡眠時遊行症と合併することがあり、パラソムニアの一種です。

診断の流れについて

診断の流れについて

激しい寝言、睡眠中の暴力行為、うなり声など、パラソムニアの診断には症状の経過と終夜睡眠ポリグラフ検査の結果が用いられます。地域のスリープクリニックや睡眠外来に相談しましょう。

治療方法について

治療方法について

パラソムニアの治療管理として大切なのは、睡眠衛生の徹底(十分な睡眠時間の確保、規則正しい生活リズム、アルコール摂取を控えること)です。一般的には、抗てんかん薬のクロナゼパムが適応される場合が多いです。睡眠時無呼吸がある場合は、その治療を優先します。

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